合格体験記 第128回 日商簿記1級合格 丹沢さん

  • 2011.08.04 Thursday
  • 23:07
第128回(23年6月12日-全国合格率10.4%)
日商簿記1級合格 丹沢さん♂

【受験動機】
もともとは、パソコン資格の勉強をしていました。しかし、パソコンの資格の勉強では、簿記の知識も必要でした。
これが簿記を勉強するきっかけでした。そして、どうせやるなら1級までやろうとおもって、簿記をはじめました。

まず、独学で4級と3級の同時合格を目指しました(現在甲府会場では4級試験は廃止されています)。
最初は3級を舐めており、(仕事をしながら)1週間程度の勉強で3級に合格できるだろうとおもっていました。もちろん1週間程度の勉強では、とても歯が立ちませんでした。
試験当日、周囲の3級受験の人たちが、すごい人たちに見えました。
午後からの4級試験は受験生が3人しかおらず、試験官の視線が気になり、勝負もかかっていたため(笑)、緊張しました。(後で知ったことですが、普通は3級から簿記の勉強を始めるそうです。)
結局4級は辛うじて合格したものの、3級はボロボロでした。

その試験会場で、山梨簿記学院のチラシをもらいました。
せっかくだから次は学校に通い、一気に2級と3級を目指してみようと思いました。

山梨簿記学院では、2級と3級の講義をダブル受講しました。3級は一通り自分でもなんとか理解できたので、実際は2級の講義を中心に受講しました。
結果は、3級合格、2級不合格でした。しかし、そのときの反省を生かし、その次の試験で2級試験に合格することができました。

2級合格後、迷わず1級講座を受講しました。もともと1級までとろうと思っていたからです。

【勉強方法】
一通り知識を吸収するまで
教科書とトレーニングを徹底的に解きました。
これは人によって意見が分かれると思いますが、私は分からないところを飛ばして先に進まず、徹底的に考えきってその場でつぶしました。
また、すぐに計算過程を紙に書かずに、まずは解き方を頭の中で考えました。
わからないものは自分の頭で考えましたが、どうしても解らないところのみ先生に質問しました。

連結精算表や本支店会計も含め、仕訳を全てイメージと動きで理解しました。
公式には頼りませんでした。数学と同じで、公式を丸暗記するようになってしまうと、分からないところが自ずとでてきてしまうからです。
以下は、参考にした言葉です。
「『直感的』にわかるということは、一瞬にして全体のイメージがつかめるということや。論理的に解釈できたということは本当は納得できたことやない。わかるということはイメージ的にわかるということや」(湯川秀樹博士)

夜勉強する日は、職場で人目が気になっても、昼休み中に"寝ました"。例えば12分位の睡眠でも、その後の集中力がだいぶ変わります。
また、就寝前に、10分間くらい目をつぶり、その日解いた問題を頭の中で解いて復習しました。


直前期
TACテキストを6冊ざっと読み直しました。
トレーニング6冊やり直しました。
過去問を1回転しました。
TAC、ネットスクール、大原の予想問題集を2回転しました。

その他
「間違いノート」を作りました。
自分の間違える箇所、苦手箇所を効率よくピックアップしました。間違い対策を講じるのに役立ちました。
これに関しては、前職の公認会計士の先生よりアドバイスをもらいました。
「間違いノート」は、簿記以外にも利用できると思います。
そして、分かったつもりになっているところ、丸覚えにしているところはないか、しらみつぶしに探してつぶしました。

【受験期間中の決意】
○2級を受講しているときに、半田さんという公認会計士を目指して1級を勉強している方がいらっしゃいました。
彼に「僕もすぐに1級行くから待ってください。」と言うと、「俺は丹沢さんが1級受けるころには、すでに1級受かってます。」と返されました。
後日彼は東京へ引越しましたが、私が東京の彼の家に遊びに行くような間柄でした。
彼は良いライバルだったと思います。ライバルは必要だと思います。彼を追い越したいと思っていました。

○私は週間少年ジャンプが好きだったので、ジャンプを読むために、それ以外の時間はがんばろうとおもっていました(笑)。

○直前期は、勉強以外の付き合いはすべて我慢しました。

【試験本番実況】
試験前日
簿記はスポーツに似ていますので、本番では、ベストなコンディションで臨む事が必要だと思います。
私は、カフェインを飲むと遅くまで寝れなくなるので、前日だけはカフェインを絶ちました。
また、DHAとイチョウのサプリメントをとりました。
やはり緊張してすぐには寝れませんでしたので、ネットで”勉強とは全然関係ない動画”などをみて、気分を紛らわしました。

試験当日
商業簿記・会計学
先に商業簿記から解きました。特に難しい問題ではなかったです。ミスが命取りになることは十分わかっていたので、ミスをしないように慎重に解きました。
会計学も特に難しくありませんでした。やはりこちらもあせらず慎重に解きました。
時間が20分くらい余ったので、見直しをしました。
失敗した点は、「これは合格できるかも」と”余計な妄想”をしてしまったことです。これが後述する工業簿記・原価計算の「緊張」の原因になってしまいました。

休憩中
緊張したのでトイレに行きました(試験会場で3回目)。
私は、緊張するとトイレに行きたくなるタイプです。

工業簿記・原価計算
先に工業簿記を解きました。考えさせる問題でした。冷静に考えれば十分対応できた問題でしたが、最初から頭が真っ白でした。
原因は商業簿記・会計学の出来が良すぎた事です。
普段先生から、「試験中、余計な事は考えないようにしてください。」「余計な事を考えないようにと考えるのも余計です。」と教えていただきましたが、土壇場でまさにそれをやってしまいました。
「合格できそうだ。」「いや、さっきの商業簿記・会計学が満点とは限らない。」「今そんな事考えたらだめだ。」「考えるな。何も考えるな。何も考えるなと考えるのもだめだ。」
しかも、今まで勉強して来たことが走馬灯のように頭の中を駆け巡りました。心が、ざわ・・ざわ・・ざわ・・と動いていました。

半分ほど解いたあと、頭が回らなくなってきたので、気分転換のため、工業簿記を一旦中断し、原価計算へ進みました。
原価計算は、比較的簡単でした。出てきた解答数字がしっくりこない不自然な金額だったのですが、三回くらい解きなおし、一致したのでこれで良しとしました。
原価計算を一通り埋め、工業簿記に戻りました。そわそわして、額から冷汗が出てきました。
幸い原価計算は簡単で時間が余ったため、工業簿記は最初から全部やりなおしました。
この時点で「(もうだめだという意味で)終わった\(^o^)/」と思っていました。また、相変わらず緊張も解けませんでした。
しかし、「今はとにかくやるしかない」と思い、問題文をよく読みながら、資料の読み落としがないか、これで正答かと、検証を続けていきました。
どちらの処理かわからない問題があり、しかもそこを間違うと連鎖的に他も間違う問題があり、最後までわかりませんでしたが、結局片方の方法で全部処理しました。
一応埋めるだけ埋めました。まだ時間は多少余っていました。頭が混乱しており、これ以上処理できないと思い、あとは受験地や名前に間違いがないか確認しました。

試験終了後
結果は微妙だとおもっていました。
落ちているとおもったほうが、8月の税理士試験(会計科目受験)に対するモチベーションが維持できると思い、落ちたのものだと思うようにしました。
結果は変えられないので、税理士試験までは日商簿記を忘れて、集中しようと思いました。

【合格発表】
6月の日商簿記1級の合格発表が、税理士試験前日でした。税理士試験に集中するため、合否を見ないようにすることにしました。先生や山梨簿記学院繋がりの一緒に受験した仲間達にも、合否を伝えないでほしいとお願いしました。
結果は、先生が直接教えてくれました。「丹沢さん、俺のおなかをみてください。」とおっしゃり、シャツをめくると、若干メタボ気味のおなかに、「合格」とでっかく赤いペンで書いてありました。わけのわからない合格の伝え方ですが、すごく嬉しかったです。

【反省点】
簿記はスポーツに似たところがあり、ブランクがあると一気にレベルが落ちます。完全に忘れはしませんが、一日でもブランクがあると確実になまります。
私は、自分自身の未熟さから人間関係のトラブルを生じ、意思の弱さから長期間勉強から遠ざかってしまった時期などがありました。意思が強ければ、本来ならもっとずっと早く合格出来たのではないかと思います。
どうせ勉強するなら、目標へ向かって一気に突き抜けたほうが楽しいのではないでしょうか。

【これから受験される方へのアドバイス】
「勉強を楽しむこと。」が大切だと思います。
もちろん合格するのも大切ですが、私は合格に執着することだけが近道だとは思いませんでした。
簿記は楽しい学問です。勉強し自分が成長すること自体を楽しめれば継続できますし、結果はおまけとしておのずとついてくるのではないでしょうか。

私は4級以外、すべての級で一度以上落ちています。
それでも何回も受験して1級合格にたどり着いたのは、勉強が楽しく生活の一部になっていたからです。
たとえ試験までに仕上がっていなくても、合格できるレベルでなくても、試験会場へ行くことをお奨めします。実際の本試験を受ければレベルアップできます。
仕上がってなければ、試験は「単に現時点での進捗度をシビアに測定できる場所」と思っても良いと思います。思い切って試験を受けると試験慣れもするので、緊張度が和らぐ効果も期待できます。

ちなみに私が簿記の勉強をしている時の感覚は、ゲームをしている時と同じような感じです。
ひとつクリアしたら、また次の問題があり、簡単なものからだんだん難しくなっていきます。
しかもテレビゲームとは違い、レベルが上がれば、自分のためにもなり、社会へ貢献する力もついていきます。
切羽詰った状況でも、結果のみに執着するのではなく、どうせ勉強するなら楽しんでやることをお奨めします。

【最後に】
今回1級に合格出来たのは、自分一人の力だけはありませんでした。
住吉先生はじめ、山梨簿記学院で知り合った、ずっと同じ1級を目指してきたライバルであり友人達がいたからです。
彼らが刺激になり、あきらめずに挑戦し続けることができました。
仲間がいる環境を最大限利用し、志の高い友人を得るというのが、勉強を継続するのに効果的な手段ではないでしょうか。
受験されるみなさん(どなたが次回受験されるかわからないので、一括りですみません)、次回応援しています。

 
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